従来の日本の葬儀では、遺族だけでなく親戚縁者や近隣住民、あるいは友人等、故人や遺族に縁のある皆様で故人を見送る形式の所謂「一般葬」がほとんどでしたが、近年における価値観の多様化や高齢化社会への移行に伴って、一般葬に限られない、多様な葬儀スタイルが増えています。
近年の新型コロナウイルス感染症蔓延の影響等あり、なかでも参列者が限定される家族葬をお選びになる方は増加傾向にあります。
家族葬において葬儀の内容自体は一般葬と変わりませんが、故人のご家族を中心に、家族のように親しくしていた友人など、比較的少人数が参列して執り行われるという特徴があります。
香典返しとは
そもそも香典とは、葬儀の参列者が香典袋に入れて持参する金銭のことをいいます。
香典には、故人への感謝や遺族への気遣いの気持ちが込められています。
金銭を頂くため、遺族への直接的な援助という意味でも、大変ありがたいものです。
次に、香典返しとは、葬儀の参列者などから受け取った香典に対し、お返しをするというものです。
ありがたく受け取ったお返しに対しては、きちんと香典返しをしましょう。
こうしたマナーは、一般葬であっても、家族葬であっても何ら変わりありません。
家族葬において香典返しは必要か
先ほども確認した通り、香典を頂いた場合には、きちんと香典返しをするのがマナーです。
それは、家族葬においても変わりありません。
しかし、そもそも家族葬においては香典を辞退するケースが多く、香典のやり取りそのものがない場合もあります。
一方で、香典を辞退する旨を葬儀案内に記載しておいたにもかかわらず、持参してくださる方もいます。
そのような場合、何度もお断りするのは、かえって失礼に当たるため、ありがたく頂戴しましょう。
香典辞退の旨を事前に伝えてあったとしても、頂いた香典に対しては、きちんと香典返しをするのがマナーです。
香典返しのマナーについて
香典返しの基本的なマナーについて解説していきます。
香典返しの相場としては、一般的に、おおよそ香典として頂いた金額の半額から3分の1程度といわれています。
東京の場合は、半返し程度が目安となりますので、ぜひ参考にしてください。
また、葬儀は決しておめでたいことではありませんので、香典返しとして渡すものは、食品や消耗品といった、あとに残らない物が望ましいでしょう。
食品は、縁起物でなく、日持ちするものがよいですが、カタログギフトを活用する方も増えています。
また、会葬御礼を葬儀の際に渡していたとしても、香典返しは別途渡すのがマナーです。
葬儀・お葬式は有限会社鳥居本店にご相談ください
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